②野村證券時代

1993年4月 野村證券株式会社 入社

大学ゼミの先輩だった方が入社した野村證券に憧れて入社面接を受けて内定を頂いたのですが、何と卒業間近の3月(しかも誕生日)に留年決定で、内定取り消し。
それでもめげず大学5年生でも野村證券を再び志望し、何とか卒業して入社が叶いました。

野村証券時代は、金融の知識を幅広く学び、これも今のビジネスのベースになっています。
また、営業とは何たるかを日々のリテール営業を通じて学び、信頼関係こそが商業にとって最も大切である事を学びました。

1994年まではインターネットがない時代でしたから、推奨銘柄発掘の情報源は四季報に新聞、そして社内アナリストレポートでした。
私はこの銘柄発掘業務が大好きで、徹底的に企業調査をして目先の株価動向に捉われず長期に渡って成長する会社をいつもアナログに探していました。

そんな中、1995年にインターネットの時代が幕開けしますと、すぐにパソコンを購入してのめり込み、これは1000年に1度の天地がひっくり返るレベルの情報革命が始まったと痛感し、心が震えました。
1994年に店頭登録(今のJASDAQ上場)をしたソフトバンクは、あれよあれよという間に大きな企業買収や事業提携を発表し続け凄まじい勢いで成長していました。
それを目の当たりに見るにつけ、日々同じ事の繰り返しであるリテール営業をしていた自分はいてもたってもいられなくなりました。
元々独立自営志向を持っていた私は、まずは飛び出さなくちゃと後先考えずに1999年9月に退職届を提出、翌10月をもって野村証券を退職しました。