痛風

「痛風」という病気を、ご存知でしょうか?

関節で起きる炎症の一種ですが、痛風の発作が起きると、骨折したんじゃないかと思うほど痛みます。

詳細については、痛風財団のホームページをご覧になると詳しく解説されています。

logo(痛風財団)

 

かく言う私も、実は持病として、35歳(11年前)から痛風です。

そして、昨日、4か月ぶりに痛風発作が起きてしまいました。

本日は、大変恐縮ながら、会社を休ませていただいております。

 

私の場合、父も痛風持ちで遺伝的な要素があるので、特に注意をしなければなりません。

しかし、注意をしていても、発作が起きるのを避けることはとても困難なのです。

 

まず、痛風からできるだけ遠ざかるために、4年前にダイエットをし、体重を13kgほど落としました。

「これで、痛風にはならないぞ!」と思いきや、その後も定期的に発作を起こしました。

 

食物はできるだけ野菜を多くとり、水分も一般的な量より多く取るように心がけています。

しかし、菜食主義者に徹する事はできず、肉も食べれば魚も食べてしまいます。

肉や魚を食べない人生なんて、つまらないですよね。

それなら、定期的な発作も甘んじて受け入れようと思ってしまいます。

 

同様に、お酒もよくありませんが、できるだけプリン体含有量の少ないお酒を選んで飲むようにはしています。

したがって、1杯目の乾杯はビールではなくハイボール等にしています。

アルコールの量を減らすのは、・・・努力しなくてはです(汗。

 

ストレスを溜めるな、と言われても、こればかりは立場上難しいところがあります。

だから、できるだけ休みの時は仕事からスパッと離れて、趣味に徹するように努力をしています。

 

そして、対処療法である高尿酸血症治療薬は、1か月半前まで毎日飲み続けていました。

しかし、今年のGW前に別の病気で死にそうな思いをして1週間の入院を余儀なくされ、その原因の一端が高尿酸血症治療薬にあると判った為、薬の服用を止めています。

 

そんなわけで、痛風発作が起こらないようにできる事はできる範囲で努力していますが、努力が足りないのでしょうか、定期的に会社を休まなければならない羽目になってしまいます。

 

ところで、皆さん意外と知らないことなので、周りに痛風持ちの方がいらっしゃったら、是非教えてあげていただきたい事があります。

  1. (痛風原因を作る)尿酸は、尿酸の元となるプリン体の対外摂取より尿酸自体の体内組成の方が、多い。

  2. アルコールを飲めば、プリン体ゼロのアルコールでも、アルコール自体が尿酸を作ってしまう。

  3. 魚卵(イクラ、数の子、トビコなど)は、プリン体が低い。

  4. プリン体=旨味。スープや汁に、要注意!

 

1.ですが、プリン体をとらなければ尿酸値が下がると思っている方が多くいます。実は、プリン体はそもそも体内にあり、生きていく上で必要なものです。

尿酸の産生は、プリン体摂取が2~4割、体内産生が6~8割と言われています。

つまり、プリン体を減らしたからといって、まったく安心はできません。

むしろ、中性脂肪が尿酸の産生を促しますから、肥満になると痛風になりやすくなるのです。

かといって、痩せるために筋トレをやり過ぎると、痛風発作を誘発します。

なぜかというと、筋トレをすると乳酸が産生され、乳酸の排出が尿酸の排出に優先されるので、結果的に尿酸値を上げてしまうのです。

私も、筋トレ期間中に痛風発作を起こしたことが、何度もあります。

運動で体重を落とす際は、筋トレと共に必ず軽い有酸素運動をする事で汗を流すことが大切です。

痛風解消のためにダイエットをしている人が近くにいたら、是非とも教えてあげてください。

 

2.も、よく勘違いされるポイントです。プリン体ゼロのアルコールなら安心、なんて思うと大違いです。

プリン体ゼロでも、アルコールが分解されるときに、尿酸も乳酸も「体内で」産生されます。

つまり、作られた尿酸が排出されにくい状態に置かれるという、とっても良くない状態を作り出します。

アルコールは飲まないのが一番なのですが、まあそうはいかないのが人生ですね・・・(笑

痛風持ちの人が、「このビール、プリン体ゼロだから大丈夫なんだよ~」なんて言ってビールを飲んでいたら、是非とも教えてあげてください。

 

3.はよく、「痛風って、贅沢病だよね~」という勘違いを未だにしている人がいますが、そうではありません。

一般的に高級な魚卵、実は「高プリン体食品」ではないんですよ。

「高プリン体食品」は、ちゃんと定義がされていて、「100gあたり200mg以上のプリン体が含まれる食品」なんです。

そして、1日当たりプリン体摂取量を400mgに抑えることが大切なんです。

ちなみに、イクラは100gあたりたったの3.7mgしかプリン体は含まれていません。

むしろ、肉と魚肉は要注意なんです。特に、レバーとホルモン。

鶏レバーには、100gあたり312.2mgものプリン体が含まれるんですよ。イクラの100倍近いです。

もつ鍋やレバニラ炒めが大好きな私としては、とっても残念な話です。

もつ鍋は大好物なのに、もう何年も食べていません。

ダイエットのために、脂質と糖質(炭水化物)を抑えてたんぱく質をしっかりとろう、なんてやっていると、凄い勢いでプリン体を摂取してあっという間に尿酸値が上がります。

筋トレ中によく食べる鶏肉ササミ、100gあたり153.9mgのプリン体が含まれてますから、ガツガツ食べるとあっという間に尿酸値が上がります。

これも、ダイエットのために筋トレを頑張っている方や食事制限をされている方がいたら、是非とも教えてあげてください。

 

最後に4.ですが、スープには旨味成分がありますよね。その全てではないんですが、大半はプリン体だと考えた方がよいです。

もつ鍋の後に、雑炊したりしますね。あのスープ、モツからプリン体が大量に溶け出しています。

ラーメンのスープ、これは一番危険です。

肉や骨、魚肉などからダシをとりますよね。

これも、プリン体が強烈に溶け出しています。

だから美味しいんですが、絶対飲んではいけません。

 

そういえば、先週釣行したとき、たらふくお酒を飲んで、魚肉をガンガン食べて、おまけに〆のラーメンを食べたような・・・(汗